人生の安定とは


ある方の転職のご相談をお受けした際に、人生の安定とは何か、ということについて改めて考えてみました。
その方に対するアドバイスとして、以下の内容をお伝えいたしました。
(オファー取得後、別の内定先企業と、どちらを受けるべきかお悩みになられている状況でした)

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○○様が、同一企業での長期的な勤続を希望されていらっしゃることは充分に承知致しております。
情報提供をさせて頂くにあたって、改めて、○○様がこの点において強い希望をお持ちでいらっしゃる理由についてお聞かせいただきたいです。

推測となってしまいますが、○○様のお話しをお伺いするなかで、
「大切なご家族を、永続的に幸せにすることのできる可能性が高いため」
このような理由から、同一企業での長期的な勤続(定年まで見据えられる)を希望されていらっしゃるのではないかと感じております。
(間違っておりましたら、大変申し訳ございません)

仕事を行う目的や、本質を追求するなかで、
この目的(大切な人を幸せにする)を実現するにあたっては、「同一企業での長期的な勤続」は仰る通り有効な手段です。あくまで手段です。目的ではありません。
ただ、この手段は外部要因(企業文化より広義的な意味、社会や日本経済など)においても大きく左右されます。

10年先のことですら、誰にも予想できません。
10年前、△△が離職者を世に多く出し、シニアレベルの職に困った方々を多く生み出すことなど、予想できた方はいたのかもしれませんが、少なくとも私は定年まで勤めることが企業文化である会社の一つだと考えていました。(1年前の2014年、転職情報サイトは△△出身の方で溢れていました)

業界も異なりますし極端な例だとは思います。
ただ、10年前に誰にも予想できなかった未来が、現在において存在することも事実です。

そのうえで、お聞きする限り、□□(紹介先企業)においては、定年まで迎えられる可能性は高くないと思います。ただ、他社においても、定年まで迎えられる可能性は高くはないとお考えください。
これから定年まで迎えられることのできる企業は、おそらく増えることはありません。
もちろん、未来のことは分かりませんが、技術革新やサービスの流行り廃りのスピードは上がっており、変化に柔軟な企業でないと生き残ることが難しい状況は続くものと予想されます。
逆に申し上げると、変化に適切に対応できる企業や人材、スキルを有する存在は、社会から必要とされ続けます。このような研鑽が積める先を選択することが、目的の実現に大きく寄与するのではないでしょうか。

長くなりましたが、お伝えしたかったことは、
仕事を行う目的(大切な方を幸せにし続けること、その他○○様の成し遂げたい願い)を実現するために、
外部要因の影響が大きい手段ではなく、ご自身でコントロールすること(内部要因の大きな)のできる手段を選択したほうが、
目的を実現する可能性をさらに大きく飛躍させられるのではないか、ということです。
その手段が、□□なのかもう一方の企業で働くことなのか、ご決断を頂ければと思います。

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安定とは、挑戦を繰り返し、自らを成長させることでしか得られないものである
ということが私の意見です。

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