経営者の友人と話しをしており、企業理念や経営理念は明確になっているものの、
企業のビジョン(経営においてどのような山を登るか、登った先で見える景色はどのようなものか)が明確になっていないことに気付かされました。
創業の決意や今後の方向性について、あらためて振り返り、世にどのような価値提供を行いたいのか自問した結果、ビジョンが明確になりました。
お伝えする前に、まず一つ考えてみてほしいことがあります。
「安定」とは、どういう意味でしょうか。
「安定志向」とは、どのような考え方でしょうか。
様々な意見があると思います。
まず、安定志向という表現に対しては、周りの評判があまりよくないです。
言葉から、チャレンジを行わず、組織に守られる生き方を選択している主体性のなさが感じられるようです。
弊社は、この「安定」の定義を変えます。
私は以前このような意見を書きました。
→人生の安定とは
安定とは、本質的には実現はとても難しいものです。
安定とは、福利厚生の充実した環境を選択すること、大きな組織に属すること、というのは誤解です。
上記の記事にも一部書きましたが、
日本の超大手メーカーが外資に買収される、不祥事で業績悪化などにより、
転職を余儀なくされる方は増えています。
その方がどのような現状かご存知でしょうか。
有名大学卒、超大手企業で営業、人事、経理など幅広い経験を積んだ40代、
一見エリートですが、中途採用市場においてはとても苦戦されています。
仕事のスペシャリティ(職種としての強み)が薄れ、その会社の中でしか活かせない経験の積み重ねとなってしまっているためです。
公務員から民間企業に移るケースも同様です。
マネタイズ(収益化)といった文化が薄い環境や仕事のスピード感(変化対応)に懸念をもたれるケースが多いです。
変化のスピードが早まっている現在、例えば、時代の遺産に守られる権益産業に身を置くことが、本当に安定なのでしょうか。
超大手企業、行政(公務員)であっても10-20年後はどうなっているかわかりません。
依存は将来を不確かにします。
世の変化に対応し、確かな価値提供を行えるよう、自己成長と共に行動し続けるひとは、必要とされ続けます。
これが確実な安定ではないでしょうか。
依存せず、未来を人任せにせず、自立するということです。
また、自立と孤立はまるで違います。
この世界の一員として、他者と長期的な信頼関係を構築しない限り、
成功や安定、自立などありえません。
一人ひとりが世界の当事者意識を持ち(アンテナ高く)、自発的、能動的に、社会や顧客の利につながる価値を提供できるよう行動を継続することで、
真の安定した平和な社会が実現するのではないかと考えます。
弊社はこの一助を行います。
「能動的な利他行動の継続」×「世界の当事者として自らの強みの確立」=「自立」
と考えます
弊社の企業ビジョンは、
世の「安定」の定義を、「自立」に変える
です
そのための具体的な方法は、既に二つ着手しています。
言葉でなく、行動と結果で示していきます。